行きたい和菓子屋があったのでグーグルマップで検索したら2件出てきたので、支店かと思って近い方に行ってみる。
ついた頃には夕暮れになっていたけど、お店はまだあいてるみたいだった。
中は、和菓子屋ではなくて、和菓子専門のバーだった。カウンター席しかなくて、カウンターに座ると湯のみに水を出された。カウンターに座っている男性が1人タバコを吸いはじめ、店の人と会話している。私はしばらくその会話を聞きながらボーッとしていたけど、そういえば何か頼まないとと気づいてメニューをみる。
メニューは、和菓子とお茶しか無いみたいだった。お茶はすごく種類があって、麦茶ウーロン茶抹茶コーン茶‥など。知らない名前のお茶ラインナップもたくさんあった。知らない名前というのを覚えているだけで、何ていう名前かは忘れた。
和菓子も10種類くらいある。メニューを見ていると、店の人が「うちは初めてでしたっけ?」と聞いてくる。
はい、と返事をするとメニューの説明をしてくれた。聞いていると和菓子が1つ出てきた。まだ頼んでないけど。
まぁいいやとおもって食べてみると、すごくおいしい。この和菓子を食べるために来たんです、と話すと、店の人は嬉しそうに次々と和菓子を出してくれた。頼んでないけどおいしいので全部食べる。
最初、おかっぱで茶髪の少しガタイのいい男性だと思っていた店の人は、いつの間にかおかっぱで茶髪の華奢な女性になっていた。和菓子の食べ方について楽しそうに解説してくれる。
爪楊枝に粉をつけて、固まった部分を食べるっていう変な和菓子を食べながら、店の人と会話が盛り上がる。
お茶を頼んでなかったので、麦茶を頼んだ。麦茶を飲みながら和菓子を食べた。
お茶と和菓子を食べながら、店の様子を観察していると、お客さんの回転がびっくりするほどはやくて、みんな和菓子をさっと食べてほんの5分で帰る。
私はこの店の最長滞在時間を更新してしまうと思って、急いでお会計をして店を出る。
店に入る前は夕方だった空が、すっかり暗くなっている。
そういえば子どもを1人で家に残してきてたんだったと気づいて慌てて家に帰る。冷や汗が出た。